スミレ(菫)


どこでも咲いている・・・スミレは種類が多く、個別の名称を同定することが難しい植物です。タチツボスミレ、ニョイスミレ、アオイスミレ、スミレサイシン・・・世界で450種類以上、そのうち日本に自生している野生種が約80種、変種まで含めると200種近くあると言われています。野山や道端、住宅地の溝の中、早い話、いたるところで咲いています。


虫媒花・・・スミレの花を横から見ると花の後ろに距(きょ)と呼ばれる蜜が入った筒状の部分があります。蜜を求めての花の中に潜り込んだ昆虫は花粉まみれになって授粉に協力するという仕組みです。まだ競争相手となる花の少ない早春に咲き始めて虫たちを集めます。



アリがタネを運ぶ・・・スミレのタネの外側にはエライオソームというゼリー状の物質がついています。これが大好きなアリたちはタネをせっせと自分たちの巣まで持ち帰り、エライオソームを食べた後のタネはゴミとして巣の外に廃棄します。捨てられたタネはやがて芽を出し、スミレはめでたく自分たちの分布域を広げます。